果糖ブドウ糖液糖(HFCS : High-fructose corn syrup)とは?
果糖ブドウ糖液糖(かとうぶどうとうえきとう、HFCS)は、とうもろこしのでんぷんを酵素で分解し、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)を合成した液状の糖質です。砂糖とほぼ同じ甘味度を持ちながら、後味が切れやすく、低温でも甘味が感じられるため、清涼飲料水やスポーツドリンク、食品、調味料、菓子類など幅広い食品に使用されています。
果糖ブドウ糖液糖のメリットとデメリット
メリット
- 砂糖よりも安価
- ほぼ同じ甘味度で、後味が切れやすい
- 低温でも甘味が感じられるため、清涼飲料水などに適している
- 結晶化しにくい
- 保存性が高い
デメリット
- 砂糖よりも果糖の含有量が多く、過剰摂取は肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高める可能性がある
- 人工的な甘味を持つため、食材本来の味を損なうという意見がある
- 製造過程で有害物質が発生する可能性がある
果糖ブドウ糖液糖の材料は、主にとうもろこしのでんぷんです。
でんぷんは、ブドウ糖(グルコース)が多数連結した高分子多糖類です。果糖ブドウ糖液糖製造では、まずでんぷんをα-アミラーゼと呼ばれる酵素で分解し、ブドウ糖にします。
次に、ブドウ糖の一部をα-グルコシダーゼと呼ばれる酵素で異性化し、果糖に変換します。
果糖とブドウ糖の混合比率は、製造方法によって異なりますが、一般的には**果糖40%、ブドウ糖60%**程度です。
果糖ブドウ糖液糖には、とうもろこしでんぷん以外にも、じゃがいもでんぷんやさつまいもでんぷんが使われることがあります。
その他、果糖ブドウ糖液糖の製造過程では、以下の添加物が使われることがあります。
- 中和剤: 酸度を調整するために使用されます。
- 消泡剤: 泡立ちを抑えるために使用されます。
- 保存料: カビや細菌の繁殖を防ぐために使用されます。
果糖ブドウ糖液糖は、様々な食品に使用されていますが、過剰摂取は肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高める可能性があるため、注意が必要です。
果糖が肝臓に与える影響
1. 果糖と肝臓の代謝
果糖は、ブドウ糖とは異なり、肝臓で直接代謝されます。
- 肝臓では、果糖はフルクトキナーゼという酵素によって分解され、果糖-1-リン酸に変換されます。
- 果糖-1-リン酸は、さらにフルクトアルドラーゼという酵素によって分解され、ピルビン酸とアセチルCoAに変換されます。
- ピルビン酸は、エネルギー産生に関わるTCA回路に入ります。
- アセチルCoAは、脂肪酸やコレステロールの合成に関わる脂肪酸合成経路に入ります。
2. 肝臓への負担
果糖を過剰に摂取すると、以下の理由で肝臓に負担がかかります。
- 脂肪肝のリスクを高める
- 果糖は、肝臓で脂肪酸やコレステロールの合成を促進するため、脂肪肝のリスクを高めます。
- 特に、果糖ブドウ糖液糖などの人工的な果糖は、天然の果糖よりも肝臓への悪影響が大きいことが示唆されています。
- 尿酸値を上昇させる
- 果糖は、肝臓で分解される過程で尿酸を生成します。
- 尿酸値が高いと、痛風のリスクが高まります。
- 活性酸素を増加させる
- 果糖の代謝過程で、活性酸素が発生します。
- 活性酸素は、細胞を傷つけ、老化や生活習慣病の原因になると考えられています。
3. 摂取量の目安
世界保健機関(WHO)は、果糖の摂取量を1日50g以下に制限することを推奨しています。
- 1日50gの果糖は、砂糖約125gに相当します。
- これは、缶ジュース1本(約500ml)に含まれる果糖の量です。
4. 果糖の摂取量を減らす方法
果糖の摂取量を減らすためには、以下の方法があります。
- 果糖ブドウ糖液糖が多く含まれる食品を控える
- ジュース、炭酸飲料、菓子パン、ケーキ、アイスクリームなどの加工食品は、果糖ブドウ糖液糖が多く含まれているので控えましょう。
- 天然の果糖を適度に摂取する
- 果物には、果糖だけでなく、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素も含まれています。
- 果物を適度に摂取することで、果糖の過剰摂取を防ぎながら、必要な栄養素を摂取することができます。
- 食品表示を確認する
- 食品を購入する際は、必ず食品表示を確認し、果糖ブドウ糖液糖が使用されていないか確認しましょう。
5. 健康的な食生活
果糖の摂取量を減らすことは、健康的な食生活を送るために重要です。
果糖ブドウ糖液糖が多く含まれる加工食品を控え、新鮮な食材を使った料理を食べるように心がけましょう。
6. その他の情報
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/03-b-16.pdf
- 一般社団法人日本フードケミカル協会: https://www.mainichigrillbu.com/column/1258
果糖ブドウ糖液糖が使われている食品や調味料
1. 飲料
- ジュース (オレンジジュース、アップルジュース、グレープジュース、野菜ジュースなど)
- 炭酸飲料 (コーラ、サイダー、ファンタ、ジンジャーエールなど)
- スポーツドリンク (アクエリアス、ポカリスエット、パワープロダクションなど)
- エナジードリンク (レッドブル、モンスター、MUGENなど)
- 乳飲料 (牛乳、乳酸飲料、ヨーグルトドリンクなど)
- コーヒー飲料 (缶コーヒー、ペットボトルコーヒー、インスタントコーヒーなど)
2. 食品
- 菓子パン (アンパン、ジャムパン、クリームパン、ドーナツなど)
- クッキー (チョコチップクッキー、バタークッキー、サブレなど)
- ケーキ (ショートケーキ、チーズケーキ、チョコレートケーキなど)
- アイスクリーム (バニラアイス、チョコレートアイス、ストロベリーアイスなど)
- ヨーグルト (プレーンヨーグルト、加糖ヨーグルト、フルーツヨーグルトなど)
- ジャム (いちごジャム、ブルーベリージャム、オレンジジャムなど)
- ゼリー (フルーツゼリー、コーラゼリー、カルピスゼリーなど)
- レトルト食品 (カレー、パスタ、ハンバーグなど)
- 調味料 (ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング、ソースなど)
果糖ブドウ糖液糖が使われているたくさんの調味料
1. 醤油
- しょうゆ 減塩 (原材料名: しょうゆ、食塩、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、調味料(アミノ酸等))
- 生醤油 (原材料名: 大豆、小麦、食塩、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
- しょうゆ (原材料名: 大豆、小麦、食塩、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
2. みりん
- みりん (原材料名: みりん、米、米麹、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
- 本みりん 丸大豆 (原材料名: みりん、米、米麹、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
- みりん風調味料 (原材料名: 水あめ、ぶどう糖、食塩、醸造アルコール、酸味料、甘味料(果糖、ぶどう糖)、調味料(アミノ酸等))
3. 酢
- 醸造酢 (原材料名: 米、食酢、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)キッコーマン 穀物酢 (原材料名: 米、食酢、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
- 玄米酢 (原材料名: 玄米、食酢、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
4. ドレッシング
- 和風 ごま (原材料名: しょうゆ、ごま油、砂糖、食酢、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、調味料(アミノ酸等))
- シーザー (原材料名: 植物油、卵黄、パルメザンチーズ、食酢、醸造アルコール、砂糖、トマトペースト、にんにく、果糖ぶどう糖液糖、調味料(アミノ酸等))
- イタリアン (原材料名: 植物油、トマトペースト、食酢、砂糖、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、レモン果汁、にんにく、玉ねぎ、調味料(アミノ酸等))
5. ソース
- ソース (原材料名: 野菜、果実、砂糖、食塩、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖、調味料(アミノ酸等) 例)たこ焼きソース、お好み焼きソース、焼きそばソースなど
- ウスターソース (原材料名: 野菜、果実、砂糖、食塩、醸造アルコール、果糖ぶどう糖液糖)
6. その他
- ケチャップ
- 醤油
- ポン酢
- 焼肉のたれ
- マヨネーズ (プレーンマヨネーズ、タルタルソース、わさびマヨネーズなど)
- インスタント食品 (ラーメン、焼きそば、スープなど)
- サプリメント (プロテイン、ビタミン剤、ミネラル剤など)
果糖ブドウ糖液糖の健康への懸念材料
果糖ブドウ糖液糖は、近年、その健康への影響が懸念されおり、『糖尿病を防ぐにはGI値が大切!』のの投稿でも説明しましたが、下記に簡単に説明します。
1. 肥満や糖尿病のリスク
果糖ブドウ糖液糖は、血糖値を急上昇させるため、肥満や糖尿病のリスクを高めることが指摘されています。
- 果糖は、ブドウ糖よりもインスリンの分泌を促進しにくい性質を持っています。
- そのため、果糖ブドウ糖液糖を多く摂取すると、血糖値が急上昇し、インスリンの抵抗性を高める可能性があります。
- インスリン抵抗性が高まると、糖尿病を発症しやすくなります。
2. 脂肪肝や脂質異常症のリスク
果糖ブドウ糖液糖は、中性脂肪を増加させるため、脂肪肝や脂質異常症のリスクを高めることが指摘されています。
- 果糖は、肝臓で脂肪に変換されやすい性質を持っています。
- そのため、果糖ブドウ糖液糖を多く摂取すると、肝臓に脂肪が蓄積し、脂肪肝を発症する可能性があります。
- また、中性脂肪が増えると、血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れ、脂質異常症を引き起こす可能性があります。
3. 痛風のリスク
果糖ブドウ糖液糖は、尿酸値を上昇させるため、痛風のリスクを高めることが指摘されています。
- 果糖は、体内で分解されるときに尿酸を生成します。
- 尿酸値が高くなると、血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化し、関節に沈着して痛風発作を引き起こします。
4. 脳機能への影響
果糖ブドウ糖液糖は、脳機能に悪影響を与える可能性があることが示唆されています。
- 動物実験では、果糖ブドウ糖液糖を多く摂取したマウスは、記憶力や学習能力が低下することが示されています。
- また、果糖ブドウ糖液糖は、アルツハイマー病や認知症の発症リスクを高める可能性があるという研究結果もあります。
5. その他の懸念材料
果糖ブドウ糖液糖の健康への影響について、近年、様々な研究結果が報告されています。
- 果糖ブドウ糖液糖が、がんや心臓病のリスクを高める可能性があるという研究結果もあります。
- また、果糖ブドウ糖液糖は、腸内環境に悪影響を与える可能性があるという研究結果もあります。
6. 消費者の意識
近年、消費者の間で果糖ブドウ糖液糖への関心が高まっています。
- 果糖ブドウ糖液糖の健康への影響を懸念する消費者は、果糖ブドウ糖液糖の使用量を減らしたり、果糖ブドウ糖液糖を含まない食品を選んだりするようになっています。
- 食品メーカーも、果糖ブドウ糖液糖の使用量を減らす商品を開発するなど、消費者のニーズに対応しています。
【参考情報】
- パントリー&ラッキー オンラインショップ: https://pantry-lucky.net/contents/blog/katoubudoutou
果糖ブドウ糖液糖の原材料のトウモロコシは外国産?
果糖ブドウ糖液糖の原材料となるトウモロコシのアメリカ産割合は、年によって変動しますが、近年では約90%と推定されています。
1. 原料調達
- 日本の果糖ブドウ糖液糖メーカーは、主にアメリカからトウモロコシを輸入しています。
- その理由は、以下の通りです。
- アメリカは、世界最大のトウモロコシ生産国であり、安定的に安価なトウモロコシを供給することができます。
- 日本の果糖ブドウ糖液糖メーカーは、アメリカに工場を持っている場合が多く、輸送コストを抑えることができます。
2. 輸入量
- 2023年における、日本のトウモロコシ輸入量は約1,700万トンです。
- このうち、約90%が果糖ブドウ糖液糖の原料として使用されています。
3. 国内産トウモロコシ
- 日本の畑で栽培されているトウモロコシは、全体の約10%が果糖ブドウ糖液糖の原料として使用されています。
- 国内産トウモロコシを使うメリットとしては、以下のことが挙げられます。
- フードマイレージの削減
- 地域農業の活性化
- しかし、国内産トウモロコシは、アメリカ産トウモロコシに比べて価格が高めであるため、果糖ブドウ糖液糖全体の原料としては限られた割合にとどまっています。
4. 今後の展望
- 今後も、アメリカ産トウモロコシが果糖ブドウ糖液糖の主要な原料となると予想されます。
- しかし、近年では、国内産トウモロコシを使った果糖ブドウ糖液糖も増えています。
- また、遺伝子組み換えとうもろこしの使用に関する議論も活発化しており、今後、原材料調達に変化が生じる可能性もあります。
とうもろこしの輸入の何%が遺伝子組み換えになるのか?
2023年現在、日本に輸入されるトウモロコシのうち、遺伝子組み換え品種の割合は**約88%**と推定されています。
1. 輸入量と用途
- 日本の年間トウモロコシ輸入量は約1700万トンで、そのうち飼料用が約1400万トン、食用・加工用が約300万トンです。
- 飼料用トウモロコシは、ほとんどが遺伝子組み換え品種です。
- 食用・加工用トウモロコシも、遺伝子組み換え品種が主流ですが、一部に非遺伝子組み換え品種もあります。
2. 遺伝子組み換え品種の割合
- 飼料用トウモロコシ:約99%が遺伝子組み換え品種
- 食用・加工用トウモロコシ:約70%が遺伝子組み換え品種
3. 遺伝子組み換え品種の使用状況
- 遺伝子組み換えトウモロコシは、主に以下の用途で使用されています。
- 畜産業の飼料
- 加工食品の原料(食用油、コーンスターチ、コーンフレークなど)
- 多くの加工食品には、遺伝子組み換えトウモロコシ由来の成分が含まれている可能性があります。
4. 非遺伝子組み換え品種
- 非遺伝子組み換えトウモロコシは、主に以下の場所で販売されています。
- 自然食品店
- オーガニック食材店
- 一部のスーパーマーケット
- オンラインショップ
- 非遺伝子組み換えトウモロコシは、遺伝子組み換え品種に比べて価格が高めです。
5. 消費者の意識
- 近年、消費者の間で遺伝子組み換え食品への関心が高まっています。
- 遺伝子組み換え食品の安全性に対する懸念から、非遺伝子組み換え食品を選ぶ消費者も増えています。
6. 今後の展望
- 今後も、消費者のニーズに合わせて、非遺伝子組み換えトウモロコシの需要は増加していくことが予想されます。
- また、遺伝子組み換え技術や栽培方法に関する研究開発が進み、より安全で持続可能なトウモロコシ生産が可能となることが期待されています。
日本のとうもろこしの遺伝子組み換えは?
1. 日本のとうもろこし栽培
- 栽培面積: 日本のとうもろこし栽培面積は、約7万ヘクタールで、全体の約0.2%を占めています。
- 自給率: 自給率は約10%で、大部分はアメリカなどから輸入されています。
- 主な用途: 飼料、食用、加工用
2. 遺伝子組み換えとうもろこし
- 商業栽培: 日本の畑では、遺伝子組み換えとうもろこしは商業栽培されていません。
- 輸入: 飼料用や加工用のとうもろこしとして、遺伝子組み換え品種が大量に輸入されています。
- 食品: 輸入された遺伝子組み換えとうもろこしは、食用油、コーンスターチ、コーンシロップなどの原料として使用されています。
3. 規制
- 食品: 遺伝子組み換え食品については、食品安全基本法に基づき、厚生労働省が安全性を審査し、表示を義務付けています。
- 飼料: 飼料用遺伝子組み換えとうもろこしについては、農林水産省が安全性を審査し、表示を義務付けています。
4. 議論
- 安全性: 遺伝子組み換えとうもろこしの安全性については、科学的な議論が続いています。
- 環境への影響: 遺伝子組み換えとうもろこしの栽培が、在来種や生態系に与える影響についても議論されています。
- 消費者の選択: 遺伝子組み換え食品については、消費者の間で賛否両論があります。
5. 情報収集
- 遺伝子組み換えとうもろこしについて、より詳しく知りたい場合は、以下の情報源を参考にしてください。
6. まとめ
日本のとうもろこしは、栽培面積が少なく、大部分を輸入に頼っています。輸入されるとうもろこしの多くは遺伝子組み換え品種ですが、日本では畑での商業栽培は認められていません。遺伝子組み換えとうもろこしについては、安全性や環境への影響など、様々な議論があります。消費者は、情報に基づいて自身の判断をすることが重要です。
www.mipro.or.jp/Document/hti0re0000000vi2-att/p_en0123.pdf
果糖ブドウ糖液糖に使用される消泡剤の人体への影響と欧米の状況
1. 人体への影響
果糖ブドウ糖液糖に使用される消泡剤、特に**ポリジメチルシロキサン(PDMS)**の人体への影響については、近年、懸念の声が高まっています。
2. 懸念される影響
- 肝臓や腎臓への影響
- 動物実験では、PDMSが肝臓や腎臓に蓄積し、機能障害を引き起こす可能性が示唆されています。
- 人体への影響は、まだ十分な研究結果が出ていないため、長期的な影響は不明です。
- 免疫機能への影響
- PDMSが免疫機能を抑制する可能性があるという研究結果があります。
- アレルギーや感染症に対する抵抗力が低下する可能性が懸念されています。
- 生殖機能への影響
- PDMSが男性の生殖機能に悪影響を与える可能性があるという研究結果があります。
- 男性ホルモンの分泌量を低下させ、精子の質を低下させる可能性が懸念されています。
3. 欧米の状況
欧米諸国でも、果糖ブドウ糖液糖に使用される消泡剤の安全性について懸念が高まっています。
- アメリカ
- アメリカ食品医薬品局(FDA)は、PDMSを含む食品添加物の安全性について継続的に審査しています。
- 一部の消費者は、PDMSの使用を禁止するよう求める声もあります。
- ヨーロッパ
- 欧州連合(EU)は、PDMSを含む食品添加物の使用量を制限する規制を設けています。
- 消費者は、PDMSの使用量が少ない製品を選ぶ傾向があります。
4. 消費者へのアドバイス
果糖ブドウ糖液糖の使用量を減らすことが、消泡剤による健康被害を防ぐ最善の方法です。
- 果糖ブドウ糖液糖が多く含まれる食品を避け、天然の甘味料を選ぶ
- 食品表示を確認し、PDMSなどの消泡剤が含まれていない製品を選ぶ
- 加工食品よりも、新鮮な食材を食べる
5. 今後の展望
消泡剤の安全性に関する研究が進み、より安全で消費者のニーズに合致した消泡剤が開発されることが期待されています。
また、消泡剤の使用量を減らす技術や、消泡剤を使用しない果糖ブドウ糖液糖の製造方法も研究されています。
【参考情報】
- 一般社団法人日本フードケミカル協会: https://www.jafaa.or.jp/
- 消費者庁: https://www.caa.go.jp/
さいごに
果糖ブドウ糖液糖(HFCS)は、砂糖に代わる安価な甘味料として広く使用されていますが、その健康への影響が懸念されています。HFCSは血糖値を急上昇させ、肥満や糖尿病、脂肪肝、痛風、脳機能への悪影響などを引き起こす可能性があります。また、HFCSの製造過程で使用される消泡剤などの添加物も健康リスクを高める要因となります。消費者は、HFCSの含有量を確認し、過剰摂取を避けるよう心がけることが重要です。
今後も『食と健康メモ』の記事で最新の健康情報をお届けします。ぜひYouTubeチャンネルやInstagramもフォローして、健康に役立つ情報を見逃さないようにしてください。
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