カット野菜は薬品だらけ?

カット野菜と聞くと切る手間を省いただけの小綺麗な野菜というイメージを持たれていませんか?

スーパーやコンビニなどで販売されているカット野菜は変色したり、萎れたりしまったものはあまり見かけません。

なぜか?

それは、変色防止、殺菌、消毒処理が行われているからです。

カット野菜はプールでよく使われている次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)というアルカリ性の水溶液につけて変色を防止します。

次亜塩素酸ナトリウムはプールで臭う独特の臭いがありますが、酸化作用、漂白作用、殺菌作用などがあります。

一見消毒するから食中毒予防に良い感じがしますが、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液につけた時に野菜の持つ水溶性ビタミンの大半は溶液に流れ出てしまいます。

しかもその後に野菜にシャキシャキ感を出すためにPH調整剤にもつけています。

これだけの薬品を使用しているにも関わらずカット野菜には次亜塩素酸ナトリウムの表示はありません。それは、表示義務が免除されている為です。

このように表示義務がないものや食品添加物のキャリーオーバーの問題など本来表示されるべきものが消費者が分からない状態にされている事が多々あります。

※キャリーオーバーとは、原材料中には含まれるが使用した食品には微量で効果が出ないため、食品表示法に基づく食品表示基準によって表示を免除される添加物を指します。

自分で買ってきた野菜を綺麗に洗い切れば次亜塩素酸ナトリウムやPH調整剤を食べる事はなくなりますね。

元々日本人には生野菜にドレッシングをかけて野菜を食べるという習慣がなく、発酵させる、煮る、茹でるなどの調理方法を使って、漬物や煮物、お味噌汁、鍋料理などで栄養価の高い根菜類を中心としたものでした。

特にお味噌汁やぬか漬けなどの漬物は日本人の腸内環境に合った酵素も摂取出来るので、流行りの乳酸菌の多く入ったドリンクやヨーグルトなどより健康に合ったものと言えるでしょう。

豚汁
小松菜となめこの味噌汁
わかめとジャガイモの味噌汁

野菜を家庭で簡単に摂る方法として、買ってきた野菜をよく洗う、表面にある皮を取ったり剥けるものであれば取ること。その上で料理に応じた適当なサイズに切って、野菜具沢山のみそ汁や豚汁などにして食べるのがお勧めです!お味噌汁にアサリなどの貝類を入れるとオメガ3、オメガ6、オメガ9も一緒に摂ることが出来るので、より効率よく栄養を摂取することが出来ますね!

オメガ3などの脂質について、知りたい方は『油の種類は色々あるの?』の投稿をお読み下さい。

より詳しく知りたい方は下記のリンクもどうぞ!

法令:食品表示法 

消費者庁:食品表示法(PDF)

農林水産省:食品表示制度等に関する取組

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