身体に良い油とは?

『油の種類は色々あるの?』の投稿でご説明したように、油には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸などの分類と様々な種類の油があります。

詳細については『油の種類は色々あるの?』の投稿をお読み下さい。

さて、身体に良い油とは?どんな成分でしょうか?

ここでは、3つの成分について説明します。

①αリノレン酸(ALA)英名Alpha-linolenic acid

オメガ3系の脂肪酸に分類され人が体内で合成する事の出来ない必須脂肪酸と言われています。摂取すると、その一部はエイコサペンタエン酸(EPA)ドコサヘキサエン酸(DHA)へと変換されます。

EPAやDHAは魚油に多く含まれていますが、DHAは、サプリメントなどで有名ですよね。

『αリノレン酸の効果』

1)炎症を和らげる事や抑える

2)アレルギーを予防や和らげる

3)血圧や血中コレステロールを下げる

4)血液をサラサラにする

5)精神を安定させる

6)記憶や学習能力を高める

7)発癌を防ぐ

など様々な効果があり、オメガ6系のリノール酸と逆の効果があります。

代表的な油としては、亜麻仁油、シソ油、えごま油などがありますが、熱に弱いので、加熱せず常温で摂取する必要があります。

②EPAとDHA

先程の説明にも出て来ましたが、オメガ3系に分類され身体に取って必須脂肪酸になります。EPAとDHAは同じような効果を持つ部分もありますが、体内でEPAからDHAに変換されますが、その変換率は低く、DHAを直接摂取することも必要です。

『EPAの効果』

EPA(エイコサペンタエン酸)は、体内で合成されない必須脂肪酸の1つです。DHAと同じく、中性脂肪の低下や、血液をサラサラにする効果があるとされています。

EPAはとても柔らかい脂肪酸で、EPAを日々たくさん摂っている人の細胞膜はとても柔軟な細胞膜ができることになります。欠点として、酸化しやすい特徴があるため抗酸化作用のあるビタミンEを摂ると効果的です。

1)血液をサラサラにする

2)中性脂肪を下げる

3)炎症を和らげる事や抑える

4)細胞膜を柔らかく保つ

5)月経痛を和らげる

6)癌患者の食欲や体重減少を和らげる

『DHAの効果』

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、人間のの網膜の脂質成分で、血液脳関門を通り脳に直接入る栄養素として機能できる数少ない物質です。

1)脳などの神経系の機能保持

2)網膜の機能を保つ

3)炎症を和らげる事や抑える

4)血液をサラサラにする

5)抗酸化作用(色々な病気を予防する)

EPAとDHAは同じような効果がある部分もありますが、厳密にいうと異なる作用もあるためEPAもDHAも両方バランスよく摂取する必要があるでしょう。

DHAだけを摂っているとEPAが不足する恐れがあります。 逆にEPAをターゲットとして、摂っているとDHAが不足する事はないので、EPAが多い食品を摂るようにした方が良いでしょう。

③オレイン酸油

オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸に分類され、オメガ9系であるオリーブ油や、菜種油、米油、ごま油などに多く含まれています。オリーブ油はオレイン酸を70%以上含み、また米油や紅花油、菜種油、アボガド油にも含まれます。さらに、オレイン酸は植物油以外にも牛脂豚油など動物性の油やアーモンドやピーナッツにも含まれます。本来の製法で製造されていれば酸化しにくいため、長期保存や加熱にも強いという特徴があります。

『オレイン酸の効果』

1)悪玉コレステロールの上昇を抑える

2)乾燥肌の予防

3)血液サラサラ

4)血栓を抑える

5)抗酸化作用



このようにオレインが多く含まれるオリーブ油を適量摂ることは健康に良いとされていますが、摂り過ぎや製造方法や不要な化学薬品が入っていないものを選びましょう。

オリーブオイルの選び方が分からない方は、こちらの『良いオリーブオイルの選び方』の投稿を読んで見て下さい。

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