塩は人類の歴史と共に歩んできた
塩は生命維持に不可欠なミネラルであり、人類の歴史と深く関わってきました。日本の塩の歴史も非常に古く、縄文時代後期から弥生時代初期にはすでに塩の使用が確認されています。
古代の塩づくり
当時は海水を煮詰めて塩を作る「塩煮」と呼ばれる方法が主流でした。弥生時代中期になると、塩田と呼ばれる施設が作られるようになり、塩の生産量は飛躍的に増加しました。
奈良時代から平安時代
奈良時代から平安時代にかけては、朝廷による塩の管理が強化され、塩は重要な財政収入源となりました。また、この時代には塩を使った保存食や調味料が開発され、塩の消費量も増加しました。
鎌倉時代から江戸時代
鎌倉時代から江戸時代にかけては、武士階級の台頭により塩の需要がさらに高まりました。また、この時代には塩浜式塩田と呼ばれる新しい製塩方法が開発され、塩の生産効率が向上しました。
明治時代以降
明治時代以降は、西洋技術の導入により、塩の生産方法は大きく近代化されました。また、塩専売制度が施行され、政府による塩の管理が徹底されました。
現代の塩
現代では、様々な種類の塩が販売されています。精製塩、岩塩、海塩など、それぞれ特徴や用途が異なります。また、塩は調味料としてだけでなく、美容や健康目的で使用されることも増えています。
塩が生命維持に不可欠なミネラルである理由
塩は、ナトリウムと塩素という2つの必須ミネラルで構成されています。これらのミネラルは、生命維持に不可欠な様々な重要な役割を果たしています。
1. 体内水分量の調整
塩は、体内の水分量を調整する重要な役割を果たします。体内の細胞は、適切な機能を維持するために一定量の水分を必要としています。塩は、細胞内外の水分量を平衡状態に保つのに役立ちます。
2. 神経伝達物質の生成
塩は、神経伝達物質の生成にも必要です。神経伝達物質は、脳細胞間で情報を伝達する役割を果たします。塩が不足すると、神経伝達物質の生成が阻害され、神経機能に異常が生じる可能性があります。
3. 筋肉の収縮
塩は、筋肉の収縮にも必要です。筋肉は、ナトリウムとカリウムのイオンバランスによって収縮と弛緩を繰り返します。塩が不足すると、このイオンバランスが崩れ、筋肉の収縮が弱くなったり、けいれんを起こしたりすることがあります。
4. 消化液の生成
塩は、胃酸などの消化液の生成にも必要です。消化液は、食物を消化吸収するのに役立ちます。塩が不足すると、消化液の分泌量が減少し、消化不良を起こす可能性があります。
5. 免疫機能の維持
塩は、免疫機能の維持にも必要です。塩は、白血球などの免疫細胞の機能を正常に保つのに役立ちます。塩が不足すると、感染症にかかりやすくなったり、治癒が遅くなったりすることがあります。
まとめ
塩は、生命維持に不可欠な様々な重要な役割を果たしています。塩が不足すると、様々な健康問題を引き起こす可能性があるため、適切な塩分摂取を心がけることが重要です。
塩は自由に買うことが出来なかった?
昔学校給食などで赤い蓋の塩が入った入れ物をみたことがありませんか?この蓋が赤くて食塩と書いてある入れ物は、家庭用の食卓塩といいます。昔の塩というと赤色の入れ物に入ったイメージです。
昔は、岩塩や海の塩など売っていませんでした。現在では、世界中の塩を自由に手に入れることが出来ますが、昔は赤い蓋の食卓塩以外は手に入れることが出来ませんでした。
赤い蓋の食卓塩は、高度に精製しているNaClしか入っていない科学薬品のものです。グルタミン酸ナトリウムの時にも精製されたものは、身体に強く、速く、吸収されやすいので、味覚や脳に悪影響があるという事を説明しました。昔は、他の塩が手に入らなかったので、ほぼ精製された純度の高い薬品のようなNaClを料理に使っていました。
以前から塩分の取り過ぎは、良くないとか塩分の取り過ぎは、血圧が上がるとか塩分の取り過ぎは、癌になるなど言われたのは、実は塩が悪いのではなく精製されたNaClという化学製剤に問題があったのです。実際に精製されたNaClである食卓園を使ってるいると血圧が上昇します。そして、胃癌がとても増えるということが起こっていました。
現在は、民営化されて自由に塩を選択して購入することが出来るようになっています。塩の販売について現在と明治時代には大きな違いがあるので、塩の制度の違いについて少し振り返ってみましょう。
明治時代の塩の制度
日本の塩専売制度に関わる歴史は、明治時代から1997年に至るまでの長い間にわたり、多くの変遷を経てきました。この制度は、日本政府による塩の製造、販売、流通の独占を意味し、国の財政収入の確保や国民生活の安定化を目的としています。ここでは、塩専売制度がどのようにして始まり、どのように変化し、そしてどのような影響を日本社会にもたらしたのか、時系列に沿って詳細に解説します。
明治時代の塩の制度は、大きく2つの時期に分けることができます。
1. 明治時代初期(1868年~1905年) 塩専売制度施行前
明治維新によって幕末から明治へと政治体制が変わると、日本政府は多くの産業で急速な近代化を進めました。塩業もその例外ではなく、当初は政府が直接管理することで、混乱期を経て塩市場を安定させようと試みました。しかし、1872年に一度は塩の製造・販売を自由化しましたが、これが市場の混乱を招く結果となり、塩価が高騰しました。この結果、1881年には「塩専売規則」が制定され、政府が塩の製造・販売を段階的に掌握していくことになります。
この時代は、塩の生産、流通、販売が自由に行われていました。しかし、塩は生活必需品であると同時に、重要な財政収入源でもあったため、政府は塩の価格や品質を安定させるために様々な施策を行っていました。
政府の塩の価格や品質を安定させるための施策
- 塩引制度:塩の移出を禁止することで、塩の価格を全国的に一定に保つ制度。
- 塩改め:塩の品質を検査し、基準を満たさない塩の販売を禁止する制度。
- 塩税:塩の生産量に応じて課税する制度。
これらの施策により、塩の価格と品質はある程度安定しましたが、政府の統制が行き届かず、密売や不正行為が横行するなどの問題もありました。
塩を売買していたのは、主に以下の3種類
- 塩問屋:塩の生産者から塩を買い取り、小売業者や一般の消費者に販売する商人。全国各地に塩問屋が存在し、塩の流通を担っていました。
- 小売業者:塩問屋から塩を買い取り、一般の消費者に販売する商人。米屋や雑貨屋など、様々な業者が塩を販売していました。
- 行商人:天秤棒や荷車を使って塩を売り歩く商人。主に農村部で活動していました。
塩の価格は、地域や時期によって大きく異なっていました。また、塩は生活必需品であると同時に、重要な財政収入源でもあったため、政府は塩の価格を安定させるために様々な施策を行っていました。
1-1.大蔵省専売局(1898年)の設立
1898年10月22日、大蔵省専売局が設立されました。この機関は、たばこ、塩、樟脳などの専売事業を担当し、塩業を含むこれらの商品の製造から販売までを政府が独占し、財政収入を増やす目的で設けられました。専売局の設立により、塩の製造と販売は完全に国家の管理下に置かれることとなり、国内での塩の流通は厳しく規制されるようになりました。
2. 塩専売制度施行(1905年~1997年)
日露戦争の戦費調達を背景に、1905年に塩専売法が施行され、塩の製造・流通・販売が完全に国の管理下に置かれることとなりました。この制度により、塩の価格は政府によって設定され、塩の品質も国が保証することになりました。専売制度は、塩の品質の均一化と価格の安定をもたらしましたが、一方で、消費者が自由に塩を購入することができなくなるという問題も発生しました。これにより、国民の生活には一定の影響を与え、塩の価格高騰や品質の低下といった批判が後に上がることとなります。
塩専売制度の主な内容は以下の通りです。
- 塩の製造は政府の許可を受けた業者のみが行うことができる
- 塩の流通は政府が管理する
- 塩の販売は政府の指定する販売店のみで行うことができる
- 塩の価格は政府が定める
塩を売買していたのは、以下の2種類です。
- 専売局:政府が設置した塩の販売機関。全国各地に専売局の支店や出張所が設けられ、塩の販売を行っていました。
- 塩専売販売人:専売局から塩の販売を委託された商人。主に小売業者が塩専売販売人として指定されていました。
塩専売制度により、塩の価格は全国的に統一されました。また、塩の品質も一定に保たれるようになりました。しかし、塩専売制度は国民の生活に大きな影響を与えました。塩の価格は高騰し、自由に塩を購入することができなくなりました。また、塩の品質も低下したという批判もあります。
日本専売公社への移行と民営化(1949年~現在)
第二次世界大戦後の1949年には、日本専売公社が設立され、専売制度はさらに拡大しました。専売公社はたばこ、塩、樟脳 などを含む幅広い商品の製造・販売を行い、政府の財政収入源として大きな役割を果たしました。しかし、時代の変遷とともに、これらの専売制度は次第に見直されることとなり、1985年にたばこ専売制度が廃止されると、専売公社も解体され、多くの事業が民営化されました。たばこの専売制度が廃止されたのに伴い、日本たばこ産業株式会社(JT)に改組されました。塩業に関しては、1997年に塩専売制度が完全に廃止され、塩の生産・流通・販売は完全に自由化されたのです。
GHQ占領下における日本専売公社設立
日本専売公社は、1949年(昭和24年)6月1日に設立されました。しかし、その設立には、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の強い影響がありました。GHQは、戦後の日本経済の民主化と安定化を目的として、様々な改革を推進していました。専売事業についても、GHQは改革を強く求めていました。
GHQが専売事業改革を推進した主な理由3つ
1)財政収入の確保: 戦後の日本政府は財政難に直面しており、専売事業による収入は重要な財源でした。GHQは、専売事業の効率化と近代化によって、より多くの財政収入を確保することを期待していました。
2)専売制度の民主化: 戦前の専売制度は、政府による強い統制が特徴でした。GHQは、専売制度を民主化し、国民の生活に密接に関わる事業であることを明確にすることを求めていました。
3)民需との調整: 戦前の専売制度は、民需との調整が十分に行われていませんでした。GHQは、民需との調整を強化し、国民生活のニーズに合致した専売事業運営を求めていました。
GHQの要求を受け、日本政府は専売事業改革に取り組みました。その結果として、1949年に日本専売公社が設立されました。日本専売公社は、GHQの指示に基づいて設立された組織であり、GHQの強い影響を受けていました。
具体的には、以下の点においてGHQの影響が見られました。
- 組織運営: 日本専売公社の組織運営は、GHQの民主化原則に基づいて設計。
- 事業内容: 日本専売公社の事業内容は、GHQの指示に基づいて決定。
- 人事: 日本専売公社の職員は、GHQの審査を受けて採用。
GHQの強い影響を受けて設立された日本専売公社でしたが、その後の日本経済復興に大きな役割を果たしました。しかし、1985年(昭和60年)にたばこ専売制度が廃止されたことに伴い、日本専売公社は民営化され、日本たばこ産業株式会社(JT)に改組されました。
GHQ占領下における日本専売公社設立は、戦後の日本経済史において重要な出来事と言えるでしょう。
日本が占領下にあった時期は?
日本が占領下にあった時期は、1945年(昭和20年)9月2日から1952年(昭和27年)4月28日までの6年8ヶ月間です。
この期間、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の統治下に置かれ、政治、経済、社会など様々な面で大きな変革を経験しました。
占領下の主な出来事としては、以下のものが挙げられます。
- 1945年(昭和20年)9月2日: 降伏文書調印式、日本敗戦
- 1945年(昭和20年)9月8日: GHQ進駐
- 1946年(昭和21年)5月2日: 日本国憲法公布
- 1947年(昭和22年)5月3日: 日本国憲法施行
- 1950年(昭和25年)6月25日: 朝鮮戦争勃発
- 1951年(昭和26年)9月8日: サンフランシスコ講和条約調印
- 1952年(昭和27年)4月28日: サンフランシスコ講和条約発効、日本独立
占領下の日本は、様々な課題に直面しながらも、復興と民主化?への道を歩んでいきました。
昔は、塩専売制度によって、塩の売買の自由はありませんでした。1985年にたばこ専売制度が廃止されJTができてタバコはもちろんですけども塩も自由に変えるようになってからは
塩の販売の自由されて、そこから5年後の1990年から胃がんが激減し始めています。
これはおそらく塩の影響だと思います。ところがまた最近癌が増えています。しかし、今度は塩の影響ではなく、『加工肉の闇』の投稿で少し触れましたが、癌に影響するニトロソアミンというものが問題です。これらは、ソーセージ、ハム、サラミなどの燻製品に含まれている亜硝酸カリウムというものが胃液と反応するとニトロソアミンというものが出来て胃癌が出来やすくなります。これは日常生活の中で、ホットドッグ、コンビニエンスストアのフランクフルトなどの燻製品に影響しており、これらを食べることが始まったのが、1990年以降なのです。癌がひどくなるのに大体15年ぐらいかかりますので、2000年以降からまた胃癌が増え続けています。
塩を選ぶ時に考慮するべき問題
海洋汚染問題
日本のどこで採れる塩がよいのでしょうか?日本には、かつて水俣病という公害がありました。
1950年代から1970年代にかけては、企業による排水の垂れ流しによる被害が深刻化し、水俣病事件(1956年)や、イタイイタイ病事件(1967年)など、企業による排水の垂れ流しによる被害が深刻化しました。 1970年代には、ヘキサクロロベンゼンやPCBなどの有害物質による海洋汚染も問題となりました。
水俣病とは?
水俣病は、1950年代から1960年代にかけて熊本県水俣市を中心に発生した有機水銀化合物による有機水銀中毒症です。原因は、チッソ株式会社水俣工場から排出されたメチル水銀を含む廃液が、水俣湾に流入したことでした。
メチル水銀は、プランクトンや魚介類に蓄積され、食物連鎖を通じて人間に摂取されました。その結果、多くの患者が、感覚障害、運動障害、言語障害、平衡障害などの症状を発症し、死亡する人も少なくありませんでした。
この事件は、世界で初めて確認された有機水銀中毒症であり、環境汚染による重大な被害として世界中に知られています。
水俣病の原因となったメチル水銀は、単に水俣湾だけで問題となったわけではありません。水俣湾の魚介類を食べた人々だけでなく、海流によって周辺の海域にもメチル水銀が広がり、海洋汚染を引き起こしました。
海洋汚染は、水俣病だけでなく、様々な問題を引き起こします。
新潟水俣病:第2の水俣病と呼ばれた悲劇
新潟水俣病は、1964年頃から新潟県阿賀野川流域で発生した、有機水銀による公害病です。熊本県で発生した水俣病と同じ原因で、第2の水俣病と呼ばれています。
原因
新潟水俣病の原因は、新潟県巻町の昭和電工阿賀野工場から排出されたメチル水銀です。メチル水銀は、アセトアルデヒドの製造過程で副生的に発生する有害物質であり、工場排水に含まれて阿賀野川に流出しました。
被害
阿賀野川で獲れた魚介類を常食していた住民を中心に、多くの患者が出ました。主な症状は、手足のしびれ、運動失調、言語障害、平衡機能障害、視力障害などです。重症の場合は、歩行困難や寝たきりになることもあります。
裁判
新潟水俣病患者は、昭和電工に対して損害賠償を求める裁判を起こしました。1997年、新潟地方裁判所は、昭和電工に患者への慰謝料と医療費の支払いを命じる判決を言い渡しました。その後、上告審でも原告側が勝訴し、2004年に和解が成立しました。
現在
現在も多くの患者が後遺症に苦しんでおり、国の医療制度による支援を受けています。また、新潟水俣病資料館が開設され、被害の状況や教訓を伝える活動が行われています。
イタイイタイ病について
イタイイタイ病は、富山県の神通川流域で1912年から1968年までに発生した公害病です。カドミウムという重金属が原因で、骨がもろくなり、激しい痛みを伴う骨折を繰り返し、寝たきりになるなどの症状が現れました。
イタイイタイ病の原因
イタイイタイ病の原因は、神通川上流にあった三井金属鉱山から排出されたカドミウムです。カドミウムを含む廃棄物が神通川に流され、下流の住民が汚染された水を飲み、カドミウムを体内に蓄積しました。
イタイイタイ病の症状
イタイイタイ病の主な症状は以下の通りです。
- 骨痛: 腰、肩、膝などの骨に激しい痛みを感じます。
- 骨折: 些細な衝撃で骨折を繰り返します。
- 変形: 骨が変形し、歩行困難になります。
- 腎不全: カドミウムが腎臓に蓄積し、腎不全になることがあります。
イタイイタイ病の対策
イタイイタイ病対策として、以下の取り組みが行われました。
- 三井金属鉱山の廃棄物処理の改善: カドミウムを含む廃棄物が神通川に流出しないよう、処理方法が改善されました。
- 患者の医療支援: 患者のための医療施設が整備され、治療が行われました。
- 生活環境の改善: 汚染された水源の改善や、カドミウム汚染土壌の除去などの対策が行われました。
- カドミウムは、最終的に海に流出する可能性がある
カドミウムを含む廃棄物は、適切に処理されなければ、最終的に海に流出する可能性があります。海に流出したカドミウムは、プランクトンや魚介類に蓄積され、食物連鎖を通して人間に影響を与える可能性があります。
イタイイタイ病の教訓
イタイイタイ病は、公害の恐ろしさを示す象徴的な事件として、現在も語り継がれています。この事件を教訓に、環境保護の重要性や、企業の社会的責任について改めて考える必要があるでしょう。
日本の海洋汚染の歴史
日本の海洋汚染は、100年ほど前に始まったと考えられています。当時は、科学技術の発展に伴い、石炭を用いた蒸気機関やガソリンを使用した機械類が多く開発されました。これらの機械から排出される油や煤などが海を汚染し、海洋生物に悪影響を及ぼし始めました。
そして、1960年代から1970年代にかけて、高度経済成長に伴い、工場や生活排水から排出される汚染物質が急増しました。特に、水銀やカドミウムなどの重金属、PCBなどの有機塩素化合物、窒素やリンなどの栄養塩などが海に流出し、深刻な海洋汚染を引き起こしました。
主な海洋汚染の原因と対策
- 工場排水: 工場から排出される排水には、重金属、有機塩素化合物、栄養塩などが含まれ、海洋生物に毒性を与えたり、赤潮などの原因になったりします。対策としては、排水処理施設の整備や排水基準の強化などが挙げられます。
- 生活排水: 生活排水には、洗剤やシャンプー、トイレの排水などが含まれ、海洋生物に悪影響を及ぼしたり、水質汚濁を引き起こしたりします。対策としては、下水道整備の推進や節水意識の向上などが挙げられます。
- 農薬・化学肥料: 農薬や化学肥料は、雨水によって海に流出し、赤潮などの原因になったり、海洋生物の繁殖を阻害したりします。対策としては、農薬・化学肥料の使用量の削減や有機農業の推進などが挙げられます。
- プラスチックごみ: プラスチックごみは、海に流出すると、海洋生物に誤飲されたり、マイクロプラスチックとなって食物連鎖に入り込んだりするなど、深刻な問題となっています。対策としては、プラスチックごみの削減やリサイクルの推進などが挙げられます。
近年における海洋汚染への取り組み
近年、海洋汚染の問題が深刻化していることを受け、日本政府は様々な対策を講じています。
- 海洋基本法: 2008年に制定された海洋基本法は、海洋の健全な発展と利用を目的とした法律です。この法律では、海洋汚染の防止対策を推進することが定められています。
- 海洋環境基本計画: 海洋環境基本計画は、海洋環境の保全と持続的な利用を目的とした計画です。この計画では、海洋汚染の防止対策や海洋生態系の保全対策などが定められています。
- 海洋ごみ対策: 2018年には、プラスチック資源循環促進法が制定され、プラスチックごみの削減やリサイクルの推進が図られています。また、海岸清掃活動や海洋ごみ回収活動なども積極的に行われています。
課題と展望
海洋汚染は、国境を越えて広がる問題であり、国際的な協力が必要です。日本は、国際的な枠組みの中で、海洋汚染の防止対策に積極的に貢献していく必要があります。
海洋汚染の深刻な問題
近年はプラスチックごみや生活ごみなどの海洋ごみが世界的な問題となっており、日本も例外ではありません。 2023年には、油による海洋汚染と廃棄物による海洋汚染が過去最多件数を記録し、海洋汚染が再び深刻化しています。
- 海洋生物への悪影響:メチル水銀などの有害物質は、魚介類や海鳥などの海洋生物に蓄積され、生殖能力や免疫力低下、死に至らしめる可能性があります。
- 漁業被害:汚染された魚介類は食用に適しておらず、漁業関係者に大きな経済被害を与えます。
- 海岸汚染:海に捨てられたプラスチックごみや生活ごみは、海岸に漂着し、景観を損なうだけでなく、海洋生物を死に至らしめることもあります。
- マイクロプラスチック問題:プラスチックごみは、海の中で分解され、マイクロプラスチックと呼ばれる小さな粒になります。マイクロプラスチックは、海洋生物に取り込まれ、食物連鎖を通じて人間にも影響を与える可能性があります。
また、日本の海洋汚染は、水俣病だけでなく原発事故による海洋汚染の問題もあります。
福島第一原子力発電所の事故で発生した汚染水は、深刻な問題
汚染水の現状
- 汚染水は、主に事故で溶け落ちた燃料デブリを冷やすために使用された水で、トリチウムをはじめとする放射性物質を含んでいます。
- 2024年5月現在、約130万トンもの汚染水が原子力発電所構内に貯蔵されており、貯蔵スペースが逼迫しています。
- 汚染水の処理には、ALPSと呼ばれる多核種除去システムを用いて、トリチウム以外の放射性物質を除去しています。
- しかし、ALPSではトリチウムを除去することができず、処理後の水(処理水)にはトリチウムが含まれています。
処理水の処分問題
- 処理水の処分方法については、様々な議論がされています。
- 主な候補としては、海への放出、地中への注入、蒸発処理などがありますが、いずれの方法も安全性や環境への影響などの課題を抱えています。
- 2023年8月、政府は処理水を海に放出する基本方針を決定しました。
- しかし、この決定に対しては、国内外から強い反発が続いています。
課題
水俣病や原発事故後の汚染水の問題は、私たちの活動が環境に与える深刻な影響を改めて示しています。
- 企業による責任ある排出管理の徹底
- 適切な廃棄物処理
- プラスチック製品の使用控え
- 海洋汚染防止のための国際的な協力
- 処理水の処分問題は、科学的・技術的な課題だけでなく、倫理的な問題や風評被害の問題なども含んでいます。
- 関係者間で十分な議論を行い、国民の理解を得た上で、安全で透明性のある処分方法を決定することが重要です。
これらの対策を講じることで、水俣病のような悲劇を二度と繰り返さず、美しい海を守っていくことが重要です。
比較的汚染が少ない海域はどこか?
小笠原諸島: 東京から約1,000km南に位置する火山諸島です。世界遺産にも登録されており、豊かな自然と美しい海が特徴です。
沖縄諸島: 南国情緒あふれる島々で、サンゴ礁や美しいビーチが有名です。近年は海洋汚染が深刻化していますが、比較的綺麗な海域も残されています。
伊豆諸島: 東京から南に位置する島々です。温泉やダイビングスポットとして人気があり、比較的綺麗な海域が広がっています。
隠岐諸島: 島根県沖に浮かぶ島々です。豊かな自然と歴史文化が残されており、近年は海洋汚染対策にも力を入れています。
能登半島: 日本海に突き出た半島で、美しい海岸線と豊かな自然が特徴です。近年は海洋汚染の影響を受けつつありますが、比較的綺麗な海域も残されています。
どんな塩を選べばよいのか?
自然に天日干しされた塩が1番良いのです。場所は、なるべく海洋汚染が少ない海域がいいでしょう。しかし、塩の塩分濃度と海の中の塩分濃度っていうのは当然変わります。これは潮の流れであったりとか潮の導引だったり変わるんですがサンゴやクラゲは、必ず満月の日に放精放卵をして子孫を作ります。後に説明しますが、この満月の日の海の塩が1番よいと言われています。生命が誕生する日である満月の日に海から取ってきた海水を天日干しにします。
加熱式と天日干しがあるんですねで天日干しが1番いいのは加熱でその沸騰させてしまうと、例えばNaClの塩素などの揮発性し、大部分が大量に飛んでいってしまうのです。
本当に海の塩で1番いいの物は、天日塩です。作るのに1番手間暇が掛かるのですが、昔は、塩田といって海水を巻いて塩を作るというのは日本ではどこでもやってたいて当たり前の光景でした。天日塩を作るのに潮力の関係もあり、本来満月の夜が1番適しています。
よくヨーロッパなどで取れる岩塩が身体にいいと聞かれた事があるかもしれませんが、海水から取れる塩と比べて塩分組成が違うので、日本人の体質には合っていないと思います。エベレストなど山の岩石から取れるかというと、かつて海だったからです。インドは、昔島だったのですが、インドが下から流れてきてアジア大陸に当たり押されて盛り上がっているところが、ヒマラヤ山脈になったのですが、インドと衝突する前は海だった所があんな発1700mになってるわけですねで同じくえ伊豆半島も実はフィリピンから流れてきて本州にあたってぎゅーってやってできた山が富士山ですだからフィリピン海プレートが押す押すと富士山が噴火するっていう流れで伊豆半島の地震と富士山というのは一定の相関関係があるんですけど同じようにその頃のえ何億年も前に海だったところのものっていうのと我々が今欲しいものはだいぶ違うのでえ
塩の作り方は、大きく分けて3種類
1. 海水から塩を作る
最も一般的な方法です。海水を煮詰めて水分を蒸発させ、塩の結晶を取り出す方法です。
- 工程
- 海水をろ過して不純物を取り除く。
- 鍋に海水を注ぎ、強火で煮詰める。
- 水分が蒸発して塩の結晶が出てきたら、火を止めて取り出す。
- ポイント
- 海水の塩分濃度によって、必要な煮詰める時間は異なります。
- 煮詰めすぎると、塩が焦げて苦味が出てしまうので注意が必要です。
- 取り出した塩の結晶は、水気をよく切ってから保存します。
2. 岩塩から塩を作る
岩塩鉱山から採掘した岩塩を、水に溶かして塩水を作り、それを煮詰めて塩の結晶を取り出す方法です。
- 工程
- 岩塩を砕いて水に溶かし、塩水を作る。
- 鍋に塩水注ぎ、強火で煮詰める。
- 水分が蒸発して塩の結晶が出てきたら、火を止めて取り出す。
- ポイント
- 岩塩の種類によって、含まれるミネラル成分が異なります。
- 煮詰めすぎると、塩が焦げて苦味が出てしまうので注意が必要です。
- 取り出した塩の結晶は、水気をよく切ってから保存します。
3. 塩湖から塩を作る
塩湖から採取した塩水を煮詰めて、塩の結晶を取り出す方法です。
- 工程
- 塩水をろ過して不純物を取り除く。
- 鍋に塩水注ぎ、強火で煮詰める。
- 水分が蒸発して塩の結晶が出てきたら、火を止めて取り出す。
- ポイント
- 塩湖の塩分濃度によって、必要な煮詰める時間は異なります。
- 煮詰めすぎると、塩が焦げて苦味が出てしまうので注意が必要です。
- 取り出した塩の結晶は、水気をよく切ってから保存します。
その他
上記以外にも、様々な方法で塩を作ることができます。例えば、植物の灰を水に溶かして煮詰める方法や、廃棄物から塩を取り出す方法などがあります。
塩は、料理や保存などに欠かせない調味料です。自分の手で塩を作ってみれば、より一層塩を美味しく味わうことができるでしょう。
今回は、海水から塩作る方法について説明していきます。
海水から塩を作る方法は、大きく分けて3種類
製法 | 特徴 | 利点 | 欠点 | 代表的な商品 | 価格帯 |
イオン交換膜製塩法 | 高品質な塩を安定的に生産できる | 天候に左右されない、環境負荷が少ない、不純物が少ない | 歴史が浅い、味や風味が画一化しやすい | 雪塩、伯方の塩 | 安価~中価格 |
煎熬塩(釜を使う) | ミネラル豊富で、味わい深い塩ができる | ミネラル豊富、味わい深い、手作業で作られるものが多い | 手間がかかる、品質が安定しない | 瀬戸の塩、伯楽塩 | 中価格~高価格 |
天日塩 | 自然な風味の塩ができる | ミネラル豊富、自然な風味、縁起が良いとされる | 手間がかかる、天候に左右される、高価 | ぐるぐる塩、ゲランド塩 | 高価格 |
イオン交換膜製塩法の工程
イオン交換膜製塩法の工程は以下の通りです。
- 海水汲み上げ・ろ過: 海水を汲み上げ、不純物を取り除きます。
- 濃縮: イオン交換膜を使って海水を濃縮し、かん水と呼ばれる濃い塩水を作ります。
- 蒸発: 真空釜やかんでん装置を使って、かん水を煮詰めて水分を飛ばします。
- 結晶析出: 煮詰められたかん水から、塩の結晶を析出させます。
- 洗浄・乾燥: 析出された塩の結晶を洗浄し、乾燥させます。
- 仕上げ: 必要な粒度や形状に調整し、製品となります。
この製法の利点は以下の通りです。
- 高品質: 天日塩に比べて、ミネラルバランスが良く、苦味や雑味が少ない塩を作ることができます。
- 安定供給: 天候に左右されず、安定的に塩を生産することができます。
- 環境負荷が少ない: 天日塩に比べて、燃料の使用量や廃棄物の量が少ないです。
一方、以下のデメリットもあります。
- 歴史が浅い: 天日塩に比べて、歴史が浅いため、伝統的な製法としての評価が低い場合があります。
- 味や風味が画一化しやすい: 大量生産に向いている製法ですが、その結果、味や風味が画一化しやすいという指摘があります。
釜を使った塩の製法(主に煎熬塩)
釜を使った塩の製法は、主に煎熬塩と呼ばれる方法で、海水を鍋で煮詰めて塩の結晶を取り出す方法です。天日塩に比べて歴史が古く、伝統的な製法として知られています。
煎熬塩の工程は以下の通りです。
1. 海水汲み上げ・ろ過
海水を汲み上げ、不純物を取り除きます。海水の質は、塩の味や品質に大きく影響するため、この工程は非常に重要です。
2. 煮詰め
大きな釜に海水を入れ、強火で煮詰めます。水分が蒸発するにつれて、塩分濃度が高くなり、塩の結晶が析出していきます。煮詰め具合によって、塩の結晶の大きさや形が変わります。
3. 析出
塩の結晶が十分に析出したら、火を止めて釜から取り出します。取り出した結晶は、母液と呼ばれる塩水と混ざっているので、しばらく放置して結晶を沈殿させます。
4. 洗浄・乾燥
沈殿した塩の結晶を母液から取り出し、水で洗います。その後、天日や熱風で乾燥させます。
5. 仕上げ
乾燥させた塩の結晶を、必要な粒度や形状に調整します。
煎熬塩の特徴
- ミネラル豊富: 天日塩に比べて、ミネラルの種類や量が多いのが特徴です。これは、煮詰める過程でミネラル成分が濃縮されるためです。
- 味わい深い: ミネラル豊富なのこともあって、深みのある味わいと風味豊かな塩になります。料理の味付けに使うと、素材本来の味を引き立ててくれます。
- 手作業によるものが多い: 大量生産には向かない製法ですが、その分、職人による手作業で作られることが多く、味わい深い塩に仕上がります。
煎熬塩の注意点
- 手間がかかる: 天日塩に比べて、手間と時間がかかる製法です。
- 品質が安定しない: 職人による手作業で作られるため、品質が安定しない場合があります。
- 高価: 大量生産できないため、天日塩に比べて高価な場合が多いです。
釜の種類
煎熬塩を作るために使われる釜は、主に以下の2種類があります。
- 平釜: 平たい形状の釜です。熱伝導率が高く、ムラなく塩を煮詰めることができます。
- 立釜: 立方体の形状の釜です。平釜に比べて、煮詰めムラができやすいですが、大量生産に向いています。
近年では、燃料効率や環境負荷を考慮した、様々な種類の釜が開発されています。
天日塩のつくり方
天日塩は、海水を浅い塩田に引き込み、太陽と風で水分を蒸発させて作る塩です。最も伝統的な製法であり、ミネラルバランスが良く、まろやかな味わいが特徴です。
工程
- 海水を塩田に引き込む
海水をポンプでくみ上げ、塩田に引き込みます。塩田は、海抜が低く、日当たりが良く、風通しの良い場所が選ばれます。
- 塩田を乾燥させる
塩田に引き込んだ海水を、太陽と風で自然乾燥させます。乾燥には、数日から数週間かかります。
- 塩の結晶を取り出す
塩田が乾燥したら、塩の結晶を取り出します。塩の結晶は、塩花と呼ばれる小さな結晶と、塩膚と呼ばれる大きな結晶に分けられます。
- 洗浄・乾燥
取り出した塩の結晶を水で洗い、天日や熱風で乾燥させます。
- 仕上げ
乾燥させた塩の結晶を、必要な粒度や形状に調整します。
ポイント
- 天日塩作りには、広い土地と安定した天候が必要です。
- 塩田の土壌や海水の質によって、塩の味や風味が変わります。
- 取り出した塩の結晶は、水気をよく切ってから保存します。
天日塩の特徴
- ミネラル豊富: 海水中のミネラルがそのまま残っているため、ミネラル豊富です。
- まろやかな味わい: 煮詰める過程がないため、苦味や雑味が少なく、まろやかな味わいです。
- 自然な風味: 太陽と風で自然に乾燥させるため、自然な風味が残っています。
天日塩の注意点
- 手間がかかる: 大量生産には向かない製法です。
- 天候に左右される: 天候に左右されるため、生産量に安定性がありません。
- 高価: 大量生産できないため、高価な場合が多いです。
日本の天日塩
日本には、古くから様々な場所で天日塩が作られてきました。中でも有名なのが、瀬戸内海の塩田で作られる瀬戸の塩です。瀬戸の塩は、ミネラルバランスが良く、まろやかな味わいで、日本を代表する天日塩として知られています。
近年では、環境負荷の少ない製法や、高品質な塩を作るための研究が進められています。
天日塩の選び方
天日塩を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 製法: 伝統的な製法で作られた塩は、ミネラル豊富で味わい深いですが、高価な場合があります。
- 産地: 海水や土壌によって、塩の味や風味が変わります。
- 粒度: 料理や用途に合わせて、粒度を選びましょう。
- 価格: 天日塩は、製法や産地、粒度によって価格が大きく異なります。
天日塩の使い方
天日塩は、様々な料理に使うことができます。特に、素材の味を引き立てたい料理に適しています。
- 焼き魚: 焼き魚に塩を振ると、魚の旨味が引き立ちます。
- 野菜料理: 野菜の煮物や炒め物に塩を使うと、野菜の甘味が引き立ちます。
- おにぎり: おにぎりに塩を少し加えると、風味豊かなおにぎりになります。
- 漬物: 漬物を作る際に、天日塩を使うと、風味豊かで美味しい漬物になります。
天日塩は、ミネラル豊富で味わい深い塩です。料理に天日塩を使うことで、より一層美味しく食事を楽しむことができます。
満月と海水の関係
満月は、地球、月、太陽が一直線に並ぶため、月が地球に及ぼす引力が最も強くなる時期です。この強い引力は、地球上の海水を引っ張り上げ、大潮と呼ばれる潮位の高い状態を引き起こします。
大潮は、天日塩を作るのに最適な時期とされています。なぜなら、以下の理由があるからです。
- 海水の量が多い: 塩田に引き込むことができる海水の量が多いため、より多くの塩を作ることができます。
- 塩田が浸水しやすい: 塩田が海面より低いため、大潮の時には自然に塩田が浸水し、海水を汲み取る手間が省けます。
- 海水の透明度が高い: 満月の頃には、プランクトンなどの浮遊物が少なく、海水の透明度が高くなります。透明度の高い海水は、不純物が少なく、より良質な塩を作ることができます。
しかし、満月と海水の関係は、潮位の高低だけでなく、他にも様々な影響を与えます。
- 海洋生物の活動: 満月の強い引力は、海洋生物の活動にも影響を与えます。例えば、サンゴの産卵や魚の回遊などが活発になると言われています。
- 人間の心理: 満月は、人間の心理にも影響を与えるという説があります。満月の夜は、眠りにつきにくい、感情的になりやすい、などの影響があると言われています。
近年では、満月と海水の関係について、様々な研究が行われています。これらの研究を通して、満月が地球環境や人間生活に与える影響について、より詳しく理解できるようになりつつあります。
天日の塩と岩塩は、どちらよいのか?
天日塩と岩塩のどちらがいいのか?という話をよく聞かれると思いますが、日本人は海の国っていう風なのがあって貝がよく取れるように海の塩を取れる量のが圧倒的に多いということがあり魚とか海藻とかもよく食べるという民族になります。
そのため海水を中心にして取ったり、作ったりした方がよいと思います。ただ世界では、海がないという地域が沢山ありますのでそのような地域では、何千年前とか何億年前みたいな話になりますが、その昔に大陸が形成される過程で岩塩というものが存在しており、貴重なミネラル源としてとっていたという地域があります。
身土不二とは?
身土不二とは、**「身と土、二つにあらず」**という意味の言葉です。つまり、人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという考え方です。
この言葉の起源は古く、仏教の経典にも類似の表現が見られます。しかし、食の思想として広く知られるようになったのは、明治時代以降のことです。
身土不二の考え方は、主に以下の2つの側面から捉えられます。
- 健康面:
- その土地で採れたものを食べることで、その土地の環境に適した体質を作ることができると考えられています。
- 地域によって気候や風土が異なるため、そこで採れる食材にはそれぞれに特有の栄養素が含まれています。
- 地元の食材を食べることで、必要な栄養素を自然に取り入れることができると考えられています。
- 環境面:
- 地元の食材を食べることで、地域の農業や漁業を支えることができると考えられています。
- 地元の食材を食べることは、食料輸送に伴う環境負荷を減らすことにもつながります。
- また、地域の伝統的な食文化を守り、継承していくことにも役立ちます。
近年では、地産地消やスローフードなどの言葉とともに、身土不二の考え方が再評価されています。
以下、身土不二を実践するための具体的な方法をいくつかご紹介します。
- 地元の食材を使った料理を食べる:
- スーパーやコンビニではなく、地域の農産物直売所や市場で食材を購入しましょう。
- 旬の食材を使った料理を食べることで、より多くの栄養素を摂取することができます。
- 家庭菜園で野菜を育てる:
- 自分で野菜を育てることで、食への関心を高めることができます。
- また、収穫の喜びを味わうこともできます。
- 地域の食文化について学ぶ:
- 地域の食文化について学ぶことで、その土地の歴史や風土を知ることができます。
- また、新しい食材や料理に出会うきっかけにもなります。
身土不二は、単なる食の思想ではありません。
私たちと地球の健康を考える上で、とても大切な考え方です。
ぜひ、日々の生活の中で身土不二を実践してみてください。
結局どの塩選べばよいのか?
塩の業界にも派閥があり違法行為のような売り方している所もあります。
そのため塩の選び方は、注意しなければいけないでしょう。
塩について考える時は大きい問題は精製塩と他の自然塩の違いです。精製塩というのには非常に問題があります。いわゆるNaClというものです。元々は、海から取った塩なのですがそれを全部精製してしまってNaClにしているか、又は海からも取ってないみたいものもあります。
そうすると他の様々な微小ミネラルというものはなくなりますし、科学的に作っているものだと自然のエネルギーというようなものも全くない形になってしまいます。
高度に精製され過ぎたものというのは、非常に人体にとっては有害性が大きくなるという側面もあります。天日塩に関しては、様々なミネラルが入っているということがあります。色んな調節力とか他のミネラルのプラスの要素があるということでこちらの方を意識した方がいいものではないでしょうか。
塩の古くからの作り方を踏襲しています。
大陸でも内地のところなんかの人は岩塩を取った方がいいんじゃないかこれはもう身土不二氏みたいな考え方に通じるんじゃないかなとというふうに思いますね色んな違いはあります海の周波数と言いますかエネルギーと言いますかそれが持ってるその遺伝的な情報とかですね様々な情報がですねその塩の中にも当然ながら入ってるわけですからそういうことも意識するというのは当たり前なんですけど現代科学的に言いますとこちらは微小ミネラルになるっていうのが非常に多い要するにがりに代表されるようなNaCl以外のミネラルっていうのが多いそういう組成になってますね
それに対して岩塩っていうのはほとんど山の上の方に岩塩があり、雨に打たれながら精製されてきたところがありますので、NaClに近いのです。ただ、岩塩自体は完全にNaClでありませんし、精製塩とと同じではありません。周波数的な意味あいでも岩塩と精製塩を同じにしてはいけませんが、ミネラルの組成上はNaClに近いです。微小ミネラルも海塩よりも圧倒的に少なくなっています。岩塩を摂取する意味というのは、周波数的なものと味を重視する場合にはよいかもしれません。海塩には、岩塩よりにがりの割合が高いために、にがりの名の通り苦味があります。塩に含まれるにがりの割合が高いと味が苦くなってしまいます。
古くから塩職人たちは普通に海の塩からにがりを抜かずに塩を作っており、おそらく最大でにがりの濃度が67%ぐらいのためかなり苦い塩になっていたということがありました。にがりを少し引いてにがりのパーセンテージを下げて、NaClと混ざるとまろやかな塩になるという感じです。
医学的に身体のことを考えるとにがりを調節しない方がいいと思います。この微小ミネラルは、かなり大切でこの微小ミネラルをが不足しがちな現代人は特に摂った方がよいので、調節してない昔ながらの製法で作られた天日塩を摂る方が医学的にはいいと思います。
味を考えて料理に使う調味料としては、岩塩やにがりを減らした天日の塩を使うなど用途や場面によって使い分ければよいでしょう。岩塩に全く健康効果がないということでもなく周波数的な意味合いにおいて岩塩も必要な場合があります。
あとは火山地域などで採れる硫黄塩などは、還元効果が出やすくなっています。そのような意味でも健康効果がないわけではありません。
【 恵安の潮 】 中国の始皇帝の時代から伝わっている製法の塩
恵安の潮は中国の始皇帝の時代から伝わってる製法で、二千年間続いた王室専用の塩田の塩として、現在まで受け継がれていた伝統のある手法を用いて作られています。73種類以上の微小ミネラルが入っており微小ミネラルを重視して取りたい方におお勧めな塩になります。
にがりって何?
現代人はマグネシウムが足りない?
様々な塩がありますが、にがりが入りすぎと味が少し苦くなってしまいます。
そのためにがりを抜いて味が良い塩が素晴らしい塩という事を言ってる人もいますし、また、にがりが体に悪いと誤解されている方もおられます。今の現代のミネラル学で考えるとにがりというのは身体に悪いものとは言えません。にがりが入っているのは、塩だけでなく実際には他の食材にもいっぱいミネラルが入ってます。海の力をそのまま得るっていう意味合いにおいてもにがりというのは意味があります。にがりなどの微小ミネラルは現代人は不足しがちなため重要視しています。
実際に現代人では、マグネシウム不足していますので、にがりは微小ミネラルが豊富に含まれているものを摂ることが必要でしょう。にがりは、色々な微小ミネラルが含まれていますが、特にマグネシウムとカリウムが多い素材になっています。カルシウムとマグネシウムは、拮抗して働くためマグネシウムが不足しているとカルシウムも働けないので、身体が働かないような状態になります。マグネシウム自体が何百箇所も身体の中で酵素的に働くのでマグネシウムを摂るということは非常に重要です。そのためマグネシウムを摂るという場合にもにがりは、かなり大切なことです。
どこで取れているのか?どんな作り方をしているのか?実際に生活の場面で摂取する場合には、天然の素材から作られたボトルタイプの液体のにがりを食卓に置いておいて調味料のようにいろんな料理に少しずつ使うなどの方法が簡単です。
塩自体の歴史はすごく古く伝統的に作ってる塩の方が化学的な工程を踏みませんので、精製されにくいということがあります。天日塩以外にもよく天ぷらなどの料理で見かけたことがあると思いますが、藻から出来た藻塩というものがあります。藻塩は、海藻みたいなものなので、その成分が藻塩の中には入ってきます。この成分も意味があると思い藻塩自体も使うことがあります。そういう意味でも藻塩も使ってみて頂けたらと思います。
塩は一日にどれくらい摂ってもよいのか?
塩分の適切な摂取量
厚生労働省によると、成人の1日の塩分摂取量の推奨量は男性で13g、女性で9gです。しかし、近年は高血圧などの生活習慣病のリスクを減らすために、さらに減塩することが推奨されています。
日本人は塩分を6.5g以下にしましょうとか最大で13g取ってることがあるので減らしましょうという厚生労働省のガイドラインがあります。良い塩であればいくらでも取っていい?と考える方がおられるかもしれません。
一日に6.5gぐらいが上限で、大体あれですねTスプーンで1.5杯ぐらいです。そのくらいの量を1日に取るぐらいが1つの基準になります。
もちろん体にいい塩を摂るべきなのですが、身体にとって悪影響を及ぼします。塩分を摂りすぎ血圧が高くなるってことは、塩分を腎臓で濾過出来なくなり、腎臓を破壊していく事に繋がります。昔からある精製塩よりは天日塩の方が良いですが、過度に塩を摂りすぎることは身体にとってよい事ではありません。やはり適切な量の使用を心掛けて下さい。
毎日干物食べてるというの人は、塩分の濃度高くなります。魚は、塩の塊りです。他に塩漬けにしてあるものを食べてる場合などには、調味量や副菜などの塩分量を調節し、食事全体から摂る塩分量をある程度考えて料理するようにしてください。
身体の中の塩分バランスというのは、水をたくさん飲むということでも崩れてしまいます。その為水分の摂取量が多すぎて腎臓が悪くなり血圧が高くなる場合があります。1日1.5Lもの水を飲むという事をやめて800ccぐらいにしたらクレアチニンが下がったなんていう人も多いんですね
何g取るかということが医学的によく言われていますが、西洋医学では一日に10gぐらいを目安に病院や教科書的にも書いてあることが多いと思います。心臓病や腎臓病などの病気をお持ちの方などは、7gぐらいで、状態によっては5gや3gと言われることがあります。
高血圧や心臓病、腎臓病などがない方で健康な場合には、とにかくたくさん塩分を摂っても構わないというような話を耳にすることがありますが、これはちょっと語弊があると思います。
いくらなんでも無制限に塩分を摂取すると、病気が悪化する人もいると思いますし、問題がある言い方だと思います。これらは、塩を売る人が利権のために言ってしまっていると言っても過言ではないでしょう。例え身体によいとされる天日の塩であっても心臓病や腎臓病の人は塩の取り方やグラム数は気を付けてください。
ようするにNaClに代表されるミネラルというものは、身体の中に水を保持する働きをして水分を閉じ込めてしまいます。心臓は、身体の中に水が溜まるとパンパンになり心臓が膨れて心不全になります。そのため心臓から身体の中の水を外に追い出していきたいっていうのがあの心臓が悪い人に対しての一つの治療になります。
心臓に水分を溜め込まないためにNaClや塩のグラム数を下げていくということをします。腎臓は水分をを排出していく場所なのですが、腎臓が弱っていると排出力が弱くなっているため塩分を制限して、下げていくということになります。
老人などでは、塩のg数とかを全く無視すると怖いことになりかねないと思います。特に心臓や腎臓が弱い方は塩分摂取量にも気を付けなければいけません。
心臓や腎臓など特に大きな問題がない方は10gを必ず守るっていう必要はありません。基本的に日本の歴史的な背景を考えると10gオーバーぐらいでも構わないと思います。要するに血圧というのは身体に巡らせるパワーの一つになります。この血圧ですが、NaClや塩を取ると高くなりやすいです。これは天日塩でも摂取量によっては高くなります。しかし、日本人は昔から血圧高めの民族なので、血圧が高いことで認知症や癌が少ないということがあります。認知症には、血圧が低いより高い方がなりにくいというデータが現代でもありますので、その意味においても血圧は高めで安定している方がよいでしょう。現代人は、血圧が低すぎる方が多いので、血圧が90とか100しかないような女性の人は、塩を15g~20gを摂っても良いでしょう。個人個人いよって、血圧を考えて若干高め安定みたいなイメージを持ちながら塩分や水分を摂っていくことが大事になってきます。
治療的に言うのであれば癌患者などは、血圧を上げて免疫物質を循環させるのを促進したいので、塩を1日に15g~20gを摂ったりすることがあります。それを治療法的に使われてることがありますが、全員に当てはまるものではないということも知っておいて下さい。
塩と血圧は直接的な関係ではありませんが、血圧の薬で血圧下げるのはなるべく避けた方がよいでしょう。詳しくは、医学用の本を読んでいただければと思います。
この塩について一番お伝えしたいのは、人によって体質が違うということです。お酒を飲んだ時に一杯で酔ってしまう方や何杯飲んでも大丈夫な方がいるように個人個人によって変わります。良い塩だからといってたくさん摂れば摂るほどよいということではありません。水2リットル飲めばいいという治療法がテレビで流行っていましたが、それで病気の人が増えたということがありましたが、個人の体質に合わせることが必要という事を覚えておいてください。
ある人によっては、役に立つのにある人にとっては逆に役に立たないということもありますので、注意して頂きたいと思います。
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